クレンジング後の保湿で健康的な肌を手に入れる!

クレンジング後の保湿で健康的な肌を手に入れる!

クレンジングはスキンケアの基本です。しかし、その後のケアもとても重要です。

特に保湿は、乾燥しやすい秋や冬だけでなく、一年を通して健康的な肌作りに欠かせません。

今回は、保湿の重要性について、肌のしくみや保湿のメカニズムを交えてご説明するとともに、保湿ケアのポイントを紹介します。

保湿の仕組み

保湿の重要性を理解してもらうために、まず保湿の仕組みについて説明しましょう。

肌のうるおいは、たった0.02mmの厚さしかない角質層(表皮)によって守られています。この角質層がバリア機能を持っていて、外部からの水分や異物の侵入を防いだり、肌内部の水分の蒸発を防いだりしてくれています。

さらに詳しく見ていくと、角質層の中の3つの物質の働きが保湿に対して大きな役割を持っていることが分かります。それはセラミドなどの「角質細胞間脂質」、アミノ酸やミネラルなどの「天然保湿因子(NMF)」、そしてそれらの上にある「皮脂膜」です。

角質細胞内で天然保湿因子が水分と結びつき、角質細胞間脂質がしっかりと水分を抱え込み、皮脂膜が肌の表面を覆って水分が蒸発するのを防ぐという役割を持っています。これら3つの物質がそれぞれの役割を果たすことで、肌はうるおいのあるつやつやした状態を維持できるのです。

しかし、これら物質は加齢に伴い減少します。また、洗顔のしすぎや熱いお湯など外部の刺激によって流れ出てしまうこともありますし、暖房や乾燥した外気なども肌の乾燥を導く原因となります。

皮脂膜の役割は?

皮脂膜は、「天然のクリーム」とも呼ばれ、肌の内部にある水分を蒸発しないよう食い止める役割を持っています。また、外部の刺激からも守ってくれ、摩擦抵抗を減らして肌表面をなめらかにしています。

さらに皮脂膜に含まれる脂肪酸が肌を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を防いでくれています。しかし、皮脂が過剰分泌して量が多くなりすぎるとオイリー肌になったり、肌の炎症やニキビなど肌トラブルを引き起こす原因となります。

皮脂膜は、角質層の水分量の約2~3%を守っていると言われています。

天然保湿因子(NMF)

天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor《NMF》)は、真皮や空気中の水分を吸い取って角質層に供給する役割を持ちます。

NMFは、角化細胞(ケラチノサイト)が角質化(ターンオーバー)する過程でタンパク質から作り出される物質で、アミノ酸やミネラルなど保水力がある成分の総称です。

天然保湿因子のおかげで肌の弾力性や柔軟性が保たれ、角質層の水分量の約17~18%を保っています。

角質細胞間脂質

最も多く水分を含んでいるのが角質細胞間脂質で、角質層の水分量の約80%を守っていると言われています。

角質細胞間脂質の約半数を占める成分がセラミドで、保湿成分の代表と言っても過言ではありません。角質細胞の構造はレンガとセメントのように、角質細胞(レンガ)を角質細胞間脂質(セメント)が結びつけています。

これによって肌の内部にある水分の蒸発を抑えることができ、外部の刺激から守るバリア機能を果たします。さらに、角質細胞間脂質は、水を保つ親水性と油を保つ親油性の両方の役割を持ち、「ラメラ構造」と呼ばれる水分と油分が何層にも重なりあう構造をしています。

この構造がさらに水分を逃さず、外的刺激から肌を守る防御壁となります。

クレンジングをした後の肌の状態

みなさんは、クレンジングをどのタイミングで行っていますか?

帰宅後すぐにメイクを落とす人やお風呂に入ってからクレンジングする人など、タイミングは人それぞれですよね。特に汗をかく夏場などは、早くメイクが落としたいからと帰宅してすぐにメイクを落とす人が多いと言われていますが、クレンジングをした後に「どうせお風呂に入るから」と保湿ケアを怠って放っておいてはいませんか?

クレンジング剤には、メイクをしっかりオフするために、界面活性剤や油分が含まれています。そのおかげでさっぱりと汚れを落とすことができるわけですが、実はクレンジングによって肌にとって必要な皮脂も一緒に洗い流されてしまっているのです。

先ほどもご説明したように、皮脂は、肌の中にある水分の蒸発を防ぐ役割を持っています。つまり、皮脂が無ければ、肌内部の水分はどんどん外へと出ていき、肌は乾燥してしまうのです。

保湿ケア不足による肌トラブル

保湿ケアを怠ると、様々な肌トラブルを招く危険性があります。まずはニキビなどの肌荒れです。肌の水分量が減ると、「これ以上水分を減らしては大変だ!」と肌が感じて、皮脂を多く分泌するようになります。

この皮脂の過剰分泌が、ニキビや炎症などの肌荒れの原因になります。そして、シワやたるみも作ります。特に目元などの皮膚の薄い所は乾燥するとすぐに「ちりめんジワ」と呼ばれる細かいシワができます。

乾燥が進み、肌のハリが失われると「真皮ジワ」と呼ばれる深いシワができたり、肌がたるんできたりします。さらに、シミやくすみも引き起こします。うるおいが不足すると紫外線から肌を守ることができません。

角質層のうるおいは、肌のバリア機能を強化し、外的刺激から守る働きをしています。また、うるおいが不足した肌は、ターンオーバーが乱れて古い角質が肌に残ってしまいます。角質が厚くごわついた肌は、美容成分が浸透しにくく、くすんでしまいます。

保湿ケアのポイントについて

保湿の重要性を理解していただいた所で、保湿ケアのポイントを3つご紹介します。

セラミドなど保湿成分を補う

保湿ケアの1つ目のポイントは、保湿成分をしっかりと補給するということです。特に、角質細胞間脂質は、角質層の水分量の約80%を守っているわけですから、セラミドを補うことが肌のうるおいを保つ上で有効だと言えます。

多くのスキンケア用品にセラミドは配合されていますが、その中でも「ヒト型セラミド」は人間が持つセラミドと同じ構造のため浸透しやすく保湿効果が高いと言われていますのでおすすめです。

その他にも、ヒアルロン酸やコラーゲン、アミノ酸などの保湿成分が一緒に配合されているものは、相乗効果も期待でき、肌のうるおい力をアップしてくれます。

保湿成分が浸透する肌作り

保湿ケアの2つ目のポイントは、浸透力の高い肌作りです。有効な保湿成分がたっぷりと入った化粧水や美容液を使っても、肌がその成分を浸透させられる状態でなければ効果がありません。

まずは、クレンジングや洗顔料でメイクや皮脂など顔の汚れをしっかりとって美容成分が肌の奥に届く状態を作りましょう。しかし、ゴシゴシとこすって肌に刺激を与えることは肌に過剰な負担をかけ、角質が厚いごわついた肌を作る原因になります。

また、紫外線を強く浴びて日焼けをしてしまうことや、バランスの偏った食生活、睡眠不足、ストレスの蓄積などもターンオーバーの乱れをつくる原因になります。

肌の水分補給と水分保持

洗顔後に清潔なタオルで押さえるようにして水分をふき取ったら、500円玉大程度の化粧水を肌にのせ、全体になじませます。化粧水の前にブースターを使うことも美容成分を肌に浸透させるのに効果的です。

その後、美容液をつけて保湿成分を肌の奥に届かせるよう手の平で押さえます。化粧水や美容液をのせたまま放っておくと、それらが蒸発する際に肌の水分を一緒に蒸発させることにつながるので、すぐに乳液かクリームを塗って水分を肌にとじこめます。

コットンパックやシートパックをする際にも長時間おいてしまって逆に乾燥を促すことがないよう気を付けましょう。特に乾燥肌や敏感肌の人は、皮脂が不足している場合が多いので、入念に乳液かクリームで水分を保持するよう心がけましょう。

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